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斉藤も持ってて弁理だぜっ☆




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意匠法(2)

3条の2で検索して訪れる方が多いので3条の2も簡単に解説しちゃいます。
ただ、条文の具体的な適用事例は予備校の先生から直接教わったほうが良いですよ。
信頼度が違いますからね。

まずは条文と審査基準を確認しておきましょう。

■意匠法3条の2
意匠登録出願に係る意匠が、当該意匠登録出願の日前の他の意匠登録出願であつて
当該意匠登録出願後に第20条第3項又は第66条第3項の規定により
意匠公報に掲載されたもの(以下この条において「先の意匠登録出願」という。)
の願書の記載及び願書に添付した図面、写真、ひな形又は見本に現された
意匠の一部と同一又は類似であるときは、その意匠については、
前条第1項の規定にかかわらず、意匠登録を受けることができない。
ただし、当該意匠登録出願の出願人と先の意匠登録出願の出願人とが
同一の者であつて、第20条第3項の規定により先の意匠登録出願が掲載された
意匠公報(同条第4項の規定により同条第3項第4号に掲げる事項が
掲載されたものを除く。)の発行の日前に当該意匠登録出願があつたときは、
この限りでない。

次に審査基準です。
意匠審査基準は条文と同じく、必要な情報が意外と点在しています。
これは意匠審査基準が部分意匠や組物の意匠といった
特別な出願態様について別個に章立てをして解説していることが理由です。

(以下意匠審査基準第2部第4章より引用)

■ 先願に係る意匠として開示された意匠と後願の全体意匠とが、
①先願に係る意匠として開示された意匠が全体意匠であるか部分意匠であるか、
②先願に係る意匠として開示された意匠の意匠に係る物品と
後願の全体意匠の意匠に係る物品が同一、類似又は非類似のいずれであるかを問わず、
先願に係る意匠として開示された意匠の中の後願の全体意匠に相当する一部と、
後願の全体意匠の意匠に係る物品との用途及び機能が同一又は類似であって、
それぞれの形態が同一又は類似である場合、後願の全体意匠と先願に係る意匠として
開示された意匠の中の後願の全体意匠に相当する一部とは類似する。

■部分意匠の意匠登録出願の場合は、「意匠登録を受けようとする部分」と
「その他の部分」を含む、部分意匠の意匠に係る物品全体の形態を表している
一組の図面と、その他必要な図が、先願に係る意匠として開示された意匠を特定するための図となる。

■組物の意匠の意匠登録出願の場合は、組物を構成する物品に係る意匠についての
それぞれの一組の図面、また構成物品と同時に使用されるものであり、
かつ定められた構成物品に付随する範囲内の物品に係る意匠についての
それぞれの一組の図面、あるいは構成物品を組み合わせた状態の一組の図面と、
その他必要な図についても、先願に係る意匠として開示された意匠を
特定するための図となる。

■意匠の理解を助けるために必要があるときに加える使用状態を示した図
その他の参考図の中に記載されている先願に係る意匠として開示された意匠
以外のものは、意匠法第3条の2の規定の適用の基礎となる資料とはしない。

(以上意匠審査基準第2部第4章より引用)

弁理士試験において重要だと思われる部分に限って引用しました。
今回、組物の意匠については解説しません。
最後の項目は短答専用ですね(論文答練で出題される先生もいらっしゃるようですが)。
さて、もう一つ必要なのが意匠審査基準第七部第一章です。

(以下意匠審査基準第七部第一章より引用)

■先願に係る意匠として開示された意匠と、後願の部分意匠とが、
① 先願に係る意匠として開示された意匠が全体意匠であるか部分意匠であるか、
②先願に係る意匠として開示された意匠の意匠に係る物品と
後願の部分意匠の意匠に係る物品が同一、類似又は非類似のいずれであるかを問わず、
先願に係る意匠として開示された意匠の中の後願の部分意匠の
「意匠登録を受けようとする部分」に相当する一部と、
後願の部分意匠の「意匠登録を受けようとする部分」との用途及び機能が
同一又は類似であって、それぞれの形態が同一又は類似である場合、
先願に係る意匠として開示された意匠の中の後願の部分意匠の
「意匠登録を受けようとする部分」に相当する一部と後願の部分意匠とは類似する。

(以上意匠審査基準第七部第一章より引用)

ここまで精読したら準備OKです。
むしろ以下の解説が必要ないかもしれません。
パターン抜けや間違いがあるかもしれませんのでお許しください。
カメラです。

【3条の2適用事例その1】

基本中の基本です。
後願の全体意匠(ここでは部分意匠の「意匠登録を受けようとする部分」と
区別するため全体意匠と呼ぶことにします。この方が
審査基準第二部第四章に沿っていますしね)であるレンズは
先願の全体意匠の一部であるレンズと用途機能が同一であり、
かつ形態が同一であるので後願の全体意匠であるレンズは
先願の全体意匠の一部であるレンズと同一である。
でいいでしょう。

【3条の2適用事例その2】

■部分意匠の類否判断で用いる4要素を持ち出してはいけません。審査基準第七部第一章に従います。

審査基準とは逆の流れになりますが、先願を全体意匠に固定して後願を変えてみました。
後願の部分意匠の意匠登録を受けようとする部分であるシャッターボタンは
先願の全体意匠の一部であるシャッターボタンと用途機能が同一であり、
かつ形態が同一であるので後願の部分意匠の意匠登録を受けようとする部分である
シャッターボタンは先願の全体意匠の一部であるシャッターボタンと同一である。
でいいのでしょう。

【3条の2適用事例その3】

■例2と全く変わらないことが重要です。
■部分意匠の類否判断で用いる4要素を持ち出してはいけません。審査基準第七部第一章に従います。

後願の部分意匠の意匠登録を受けようとする部分であるシャッターボタンは
先願の全体意匠の一部であるシャッターボタンと用途機能が同一であり、
かつ形態が同一であるので後願の部分意匠の意匠登録を受けようとする部分である
シャッターボタンは先願の全体意匠の一部であるシャッターボタンと同一である。
でいいのでしょう。

【3条の2適用事例その4】

■「意匠登録を受けようとする部分」と「その他の部分」を含む図が、
先願に係る意匠として開示された意匠を特定するための図となるのですね。

解説は不要ですね。
以下も解説はありませんが参考にどうぞ。

【3条の2適用事例その5】


【3条の2適用事例その6】


【3条の2適用事例その7】



以上です。

追記 一部間違いがありました。

論文の「書き方」指導書

お勧めです。

■弁理士受験新報No38掲載の実践論文上達法(法学書院)

渡辺先生は数ヶ月前にも同様の記事を書かれていたそうです。
その時にもいい内容だなぁと感じた記憶があるのですが、
今回も素晴らしかったです。

この記事で、渡辺先生は論文の「書き方」について細かく述べられています。
論文試験で用いる「テンプレート」及びその使い方を列挙した記事とは一線を画しています。

以下、僕が素晴らしいと感じた理由です。
まず、失敗例を挙げて段階ごとに丁寧に説明している点です。
次に、わからない用語は法律用語辞典で調べることを勧めている点です。
最後に、文章そのものが良くなければならないということを明記している点です。

「書き方」について丁寧に説明している本はほとんどありません。
たとえば、僕は意匠の類否判断で
「物品同一、形態類似、意匠全体として類似」
と書くことを勧めているのですが、上記記事では
×「意匠全体として類似」
×「物品同一、形態類似」
○ 「物品同一、形態類似、意匠全体として類似」
のように(あくまで例えですが)駄目な例を逐一挙げて説明するスタンスを採っています。
ここまで丁寧な記事はあまり無かったのではないでしょうか。見習わなければいけませんね。
僕も論文試験では「一つの結論に至る手順全てを書く」ことを意識していました。
飛ばさないのがポイントです。

また、法律用語辞典を積極的に勧めている記事もあまり見かけなかったので嬉しいです。
上記記事では、侵害訴訟では民事訴訟の流れで論文を書く
(というか模範答案はそうなっているということかな)、
そして民法や民訴法の用語が出てきたときは法律用語辞典で調べる、
というスタンスを採っていました。
これも同感です。特に理工学系出身の受験生にとっては必須だと思います。
ただ、肝心の法律用語辞典について紹介がなかったのは残念です。
僕は当ブログで何度も登場している法律学小事典(有斐閣)をおススメします。

分かりやすい文章を書いた方が良いという指摘も重要です。
僕も文章を書くのが苦手ですが、極力分かりやすく書くことを心がけていました。
答練では文章自体にチェックを入れる指導方針を採っている予備校は無いと思います
(文章自体に言及することを禁じているところもあったような)。
自分で意識するのが一番ですね。

■スタートライン債権法(池田真朗著、日本評論社)

民法入門書なので、大多数の弁理士受験生にとっては全く関係の無い本です。
ですが、本書の事例問題に対する模範答案は素直な文面でとても読みやすく、参考になります。

著者の池田先生は司法試験の試験委員も担当なさっていますので、
仮に本書の模範答案が池田先生の認める合格答案であれば、
弁理士受験生も本書のような答案を書けば十二分ということになります。
必要以上に文章形式にこだわる必要は無いということですね。

以上です。
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